松井秀喜の5打席連続敬遠から気付いたこと
みなさん、こんにちは!
《女帝力》ライフクリエイターのひとみんこと、きむらひとみです。

みなさん、受けとってますか?
そして、受けとれてますか?

「夏の甲子園」、高校野球大会が始まりましたね。
今年は、100回記念大会だそうです。

今年の大会では、100回を記念して、毎日、レジェンドの方々による始球式が行われるそうで、初日の今日の始球式を担当したのは、星陵高校時代から「ゴジラ」と呼ばれ、読売ジャイアンツやニューヨークヤンキースで活躍された松井秀喜さんでした。

松井秀喜さん+高校野球といえば、「5打席連続敬遠」ですよね。

しかし、松井さんと真っ向勝負を避ける明徳義塾へは、球場全体からの大ブーイング。
試合中にも関わらず、スタンドにメガホンなどの物が投げ込まれ、騒然とした雰囲気に。(それらを星陵高校のナインが拾いに行っていました。)
この戦法を採った明徳義塾高校は、松井秀喜さんの星陵高校に勝利。試合終了後は、場内からの「帰れ!」コールで、勝利の後に流される明徳義塾高校の校歌が聞こえないという事態になり、その後、高校野球連盟は、異例の緊急記者会見を開くなど、社会現象にまでなりました。

と、野球をあまりご存じでない方でも、このお話はなんとなく知っているという方も多いのではないかと思います。
そして、今でもこの試合の在り方については、論議が盛んに行われています。

当時、この試合をテレビで観戦していた私も、「なんで正々堂々と勝負しないんだ!?」と、思ったものでした。

しかし、今になってふと思ったのです。

松井秀喜さんへの5打席連続敬遠に対する球場全体のブーイングを起こしたものは何?

自分の力を十分に出すことができなかった松井秀喜さんの無念さへの共感?
松井秀喜さんを敬遠されたことで、負けてしまった星陵高校ナインの悔しさへの共感?

それもあるかもしれません。
でも、もしかすると、一番大きかったもの、それは、

「松井秀喜が豪快なホームランを打つシーンが見たかったのに、見られなかった。」

そのことへの不満だったのではないでしょうか?

高校球児たるもの、いや、スポーツたるもの、真っ向勝負しなければならない、という、勝手な思い込み。
松井秀喜の打席に対する、ホームランへの期待。

それって、「観客の勝手(エゴ)」なんじゃないでしょうか?

「敬遠」というのは、野球の1つルールとして存在しているわけで、それを「作戦」としてどう使おうが「ルールの範囲内」ですから、フェアプレイだといえますし、「スポーツマンシップ」には則っています。
高校生のレベルをはるかに超えている松井さんと「真っ向勝負」することは、自分たちのチーム力をもって勝利するためには得策ではないと、明徳義塾高校の馬淵監督は判断したそうです。
それに、松井さんが敬遠されても、それなら打たなくても塁に出られた松井さんをホームインさせればいいわけで、松井さんにばかり頼らず、他の選手が打てば星陵は勝てた、とも言えます。
(けっして、当時の星陵高校をディスっているワケではありません。あくまでも、「考え方」の1つとしてです。念のため。)

敬遠を「卑怯」というのは、「感情」としての捉え方。
一方、「作戦」というのは、「事実」としての捉え方です。

そのことにすでに気付いていたのが、敬遠された本人の松井秀喜さんでした。

松井さんは、この試合後のインタビューで、「あれ(敬遠)も相手の作戦ですから、何も言えません。」と言って、相手のチームを責めることも、泣き言も、一切言いませんでした。

また、彼は、試合中、自分の力を発揮できない悔しさの中、ベンチで大声を出して、チームを鼓舞していたそうです。

「事実」だけを捉える。
失意や無念さの中でも、怒りの感情に溺れることなく、「今の自分にできることは何か?」を考える。

「感情」に振り回されることなく、「事実」をそのまま捉え、「今できること」を考えることができていた松井さんだからこそ、その後、国民栄誉賞を受賞した大選手になられたのではないかと、私は思います。

100回記念大会を目前にした今の松井さんは、「あの頃の自分に声をかけてやるとしたら、何といいますか?」という問いに対して

「あーだこーだ(恨み言や言い訳などを)言わずにいた自分に、『偉かったな』、と言ってやりたい。」

そう、おっしゃっていました。

一方、敬遠をした側の明徳義塾高校の野球部監督の馬淵さんは、一旦、学校に辞表を提出したものの、校長から「敬遠も1つの作戦だ、ということをいつか分かってもらおうではないか。」と言葉をかけられ、その10年後にようやく夏の大会で優勝をつかみ取りました。

その時、星陵高校の山下監督も、松井秀喜さんからも、優勝のお祝いの連絡があったとか。

当事者達はそれぞれの苦悩を乗り越え、お互いをたたえ合えるまでに昇華させていたのですね。これこそ、「スポーツマンシップ」ではないでしょうか?

「勝つこと」を最優先する。
「真正面からぶつかること」を最優先する。

どちらがいいわけでも悪いわけでもなく、単に1つの「選択」。

自分の選択に納得したとき、悔いを残さず、キモチよく、試合を終えられるのではないでしょうか?

「甲子園には、魔物が棲んでいる。」などと言われますが、その「魔物」とは「観客」の「集合無意識」かも…..。

高校球児達には、人の意見になどに左右されることなく、あくまでも自分たちの信じるものを大切にして闘ってくれればいいな、と思います。

「野球は、人生の縮図のようだ。」という人もいますが…..。
さて、今年の夏の高校野球大会からは、また、どんなことを学べるでしょうか?
楽しみです。

 

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