自分の「考えクセ」に気付く

このところ、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、不要不急の外出の自粛を求められていますよね。

この新型コロナウィルスの感染は、オールジェネレーション化しており、当初は軽症または無症状だと言われた若年層も、基礎疾患がなくても、重症化する例が現れてきています。

また、このウィルスの特徴は、感染者の５人に１人が感染させる可能性を持っており、インフルエンザウィルスとは違って、感染者の全員が感染させるわけでない、ということがわかってきているそうです。それで「クラスター化」という現象がおきている、ということです。

ただ、どの感染者が感染力を持っているのかを調べる手立てがなく、感染力も非常に強いため、結局のところ、感染者全員にその可能性がある、という対策をとらざるをえないということ。

感染者でも、無症状の人も多くいるため、自分が感染していることに気付かない。また、全員を検査するわけにはいかない。（現状では、一定の条件を満たさないと、PCR検査は受けられない、ということです）

こういう現状で、「外出自粛」が呼びかけられています。

そこで、みなさんに１つ質問です。

「新型コロナウィルス感染拡大防止のため、外出を控える」のは、

Ａ：人に移されるかもしれないから

Ｂ：人に移すかもしれないから

以上のどちらの気持ちが強いですか？（先に頭に浮かんだのはどちらですか？）

Ａの「人に移されるかもしれない」というのは、「人から●●される。」という考えクセが自分にある、ということ。

日頃から、「○○さんから、××された。」「△△だから、××になった。」と考えがちだということですね。

これに対し、Ｂの「人に移すかもしれない」というのは、「人に迷惑をかけてはいけない」という考えクセが自分にある、ということ。

または「自分は、人に迷惑をかけるような人間かもしれない」と、自分に自信が持てていない、ということ。

ＡとＢ、どちらがよくて、どちらが悪い、というのではありません。

自分には、どのような考えクセがあるのか、ということに気付いて、それを認めることが大切なんです。

そして、今後、何かがあったときに、「あ！」と自分の考えクセに気付くこと、そういう考え方をしてしまう自分に気付くことです。

今回の新型コロナウィルスは、そんなあなたの「考えクセ」に目を向けるきっかけをくれているのだとしたら、どうでしょう？

ただ、このＡもＢも、気持ちが重くなる考え方ではないでしょうか？

では、ＡでもＢでもない、気持ちが軽くなる考え方ってある？ってことなのですが….。

１つの考え方ですが、

「私は人から感染もしないし、人に感染させることもしない。だけど、不用意に人に不安を与えたくはないから、私は、外出自粛に協力している。」

と考えると、どうでしょう？

外出を控えることを「強制」されているわけではなく、あくまでも「自粛」を求められているだけ。つまり、「自分で選んでやってくださいね。」ってことで、私たちに選択を委ねられているんですね。

そして、「不安になる人」のために、自分は「協力」している、という気持ちがあると、スポーツ観戦で「オールジャパン」を応援しているのと同じような気持ちになりませんか？

「海外諸国のように、外出規制を強制するべき。」という声もありますが、「協力」することを私たちに委ねられることしかしない日本の法律というのは、私たち日本国民を信頼している、ということだと思いませんか？そう考えると、日本人って、なんてステキな国民なんでしょう！

そんな日本人の素晴らしさと誇り、世界に示しませんか？

人との接触を避けることを強いられる今の状況で、求められているのは「精神的な自立」です。

人が言うから、言われるから。

人がするから、しているから。

人に合わせる、人の顔色をうかがう。

そういうのではなく、「自分が選んだこと」をしているということ。